外国人技能実習受入事業
外国人技能実習制度について

外国人技能実習制度とは?

団体監理型・技能実習生受入れイメージ

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外国人技能実習生制度は1993年に国際貢献を目的とした外国人研修生制度を前身として日本に導入された、開発途上地域等の海外人材が技術・知識を移転し、経済発展を担うための「人づくり」を行う公的制度です。外国人の技能実習生が受入れ企業と直接雇用関係を結び、業務を通じて技能等の修得・習熟・熟達を図るもので、最大5年間の受入れが可能です。

外国人技能実習生の区分と在留資格

団体監理型・技能実習実施イメージ

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技能実習の区分は、企業単独型と団体監理型の受入れ方式ごとに分けられており、入国後1年目の技能等を修得する活動(第1号技能実習)、2・3年目の技能等に習熟するための活動(第2技能実習)、4・5年目の技能等に熟達する活動(第3号技能実習)となっています。
2023年3月時点で87職種159作業が2号移行対象職種として認められています。

外国人技能実習制度のメリット

外国人技能実習制度の最大のメリットとして職場の活性化が挙げられます。技能実習生になりたいと志望する外国人のほとんどは20代で、意欲にあふれています。また、2019年4月より新たな在留資格である「特定技能」が創設され、技能実習の後はこの在留資格により日本でさらに5年就労したいという強いモチベーションを持つ実習生も増えています。最近では、外国人技能実習制度をきっかけに海外進出を考える企業も少なくありません。

国際貢献

日本の技術を習得して母国へ持ち帰ってもらうことにより、開発途上国の経済発展などを担います。

職場の活性化

日本の技術や知識の修得に意欲的な実習生を受入れることで日本人の労働者のやる気にも繋がり、職場が活性化します。

入国後講習について

日本入国後、外国人技能実習生に日本での生活に馴染んでもらうために合宿で日本語学習を中心とした1ヶ月間の講習を行います。他に法的保護講習、警察署の講習、消防署の講習、歯磨き講習、日本のマナー・ルールの講習、課外講習等を行います。
入国後講習を行うことで円滑に各企業で実習を受けることができます。

法的保護講習

研修旅行のイメージ画像

「入管法」「技能実習法」「労働基準法」について専門的な知識を持った方を講師に招いて法令講習を行います。

交通・消防

交通・防犯・防火講習のイメージ画像

交通安全や消防についての講習を受けます。日本国内で安全に暮らすために必要な大事な講習です。消防講習は実際に体験しながら学ぶことができます。

歯磨き講習

歯磨き講習のイメージ画像

歯磨きというと基本的なことのように思えますが、日本の生活に馴染む第一歩として歯の磨き方の指導を行います。

日本のマナー・ルール

マナー・ルールのイメージ画像

挨拶や自己紹介などの基本的な対人コミュニケーションを始めとして日本の交通ルール、公共交通機関の利用の仕方等を学びます。

受入れ企業の声

三洋物産株式会社さま

三洋物産株式会社の画像

・受け入れ実績
2006年にベトナム人実習生を3人受け入れました。それ以降、現在まで中国人3人とベトナム人を25人、実習生として受け入れました。今現在9人の実習生が社内で活躍しています。

・会社全体・実習生の仕事内容
当社はオーダーメイドでコンテナバッグ(大型どのう袋)などを、丈夫な生地とミシンを使って製造しています。作業は縫製だけに限らず、あらゆる作業を日本人と一緒にコミュニケーションを取り合って作業を行っています。
帰国後は当社の取引先のベトナム支社へ就職して、ベトナム国内の製造工場の指導スタッフと通訳を兼任している卒業生もいます。

・実習生受入れの所感
受け入れた直後は期待より不安が先に立っていました。しかし実習生本人たちの頑張りを見ることで、日本人たちが改めて仕事に熱心に取り組み、社内全体の士気が高まり、笑顔が増え、雰囲気がよくなりました。コミュニケーションのコツをつかんでしまえば、仕事上でも困ることはほぼありません。

・日越の対応について
仕事上で伝えなければならないことがある場合、相談すると日越ではしっかりとした対応を取ってもらえます。企業側から要望や相談があるときには、そのニーズを汲み取り、可能な限りの対応を取ってくれます。
実習生は若者が多く、まじめに仕事に向き合わなかったりするときもあります。そんなときは生活指導員として、一人の大人として、しっかりと叱ってくれますし、話をして問題解決へと導いてくれます。
一方的に企業側への味方としてという立場ではなく、実習生にも寄り添って、お互いに仕事がしやすくなるスタンスでの対応をしてくれます。

実習生の声

B.ALYA.A.(岡山県・そう菜加工)

B.ALYA.A.(岡山県・そう菜加工)の画像

出身:インドネシア
来日:2023年4月

こんにちは、私の名前はアルヤです。
2023年の4月に日本に来ました。
日本に来て1年以上経ち、日本の生活には慣れています。
私は岡山市中区に住んでいます。
私の意見では、日本は非常に先進的でとても住みやすい国です。
都市はとてもきれいで大気汚染がなく、また日本は夏、秋、春、冬という四季があることで有名です。
私が日本で働くことを選んだのは、日本が先進国であることと、両親の地位を高めたいと思ったからです。
それとは別に、私は親に頼らずに自立したいとも思っています。
日本で働くのは少し疲れますが、それでもとても楽しく、日本で働くことに熱意を持っており、日本でもっと長く働く契約を結びたいと思っています。
私は日本で駅弁を製造する食品加工会社で働いています。
私が思うに、この会社は、本当に清潔感を大切にして仕事をしている会社だと思います。
この会社で働いて以来、私の日本語は少し流暢になり、仕事も早くできるようになりました。
それに加えて、会社のすべてのメニューや食材をたくさん覚えました。
そして、食品の価格ラベルを作成したり、作業する材料を準備したりするなど、ほとんど何でもできるようになりました。
この会社で働くことができてとても幸せです。
そして日越交流センターにも感謝です。
日越交流センターには大変お世話になっており、とても親身になって対応してくれるだけでなく、社内・社外問わず何か困ったことがあればすぐに解決してくれる組合です。

N.T.PHUONG(山口県・機械系保全)

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出身:ベトナム
来日:2022年9月

日本人の働き方を学びたいのと、お金を稼いで家族を助けたくて日本に来ました。
日越の人はとても親しみやすいです。
入国直後の日越の勉強では、日本での役に立つ知識をたくさん学べました。
日本の生活も気候も食べ物も大好きです。
職場はみな勤労意欲が高く、多くの新しいことを学べます。